Story of Our Pullover
誰もが1度は着たことがあるプルオーバー。
とにかくシンプルにこだわる私たちのプルオーバーは、見た目とは裏腹に、内側にストーリーが詰まった服です。
あなたに見つけていただくこの瞬間までのストーリーをお楽しみください。
Cotton
この服の素材を語る上では、コットンの存在は欠かせません。
生産地であるタンザニア北部のメァトゥ県は、綿花栽培が盛んで、広大な大地に広がるバオバブの木の下には一面の綿畑が広がっています。大自然の中で、農薬や化学肥料を使わずに育てられたオーガニックコットンは、この服の一番の魅力です。
この自然を豊かな土地を守るため、輪作といって、コットン以外のものも季節ごとに生産しています。
しかし、こうした有機栽培と呼ばれる方法は量産には向かないため、農家さんにとっては好ましいものではありません。そこで、有機農法への転換を無利子での資金貸付やトレーニング・最低買取価格の保証などによって、現地の農家を支援しているbioRe Projectのコットンを100%使用することにしています。
Yarn
収穫されたコットンは、インド中央部のジャマルパニーにて糸に加工されます。
工場はGOTS認定工場で、他のコットンと混ざらないように厳密に管理されています。GOTS認証はオーガニックコットンの世界基準ルールで、加工・製造・流通すべての工程で、環境や労働に配慮した取り組みを行っている事業者に与えられています。
Textile
ボディ部分の裏毛の生地は群馬県足利市にある工場で、裾や襟に使用しているリブの布地は愛知県名古屋市にある工場で編み上げられます。
当然、糸を編む際に使うワックスも天然の蜜蝋を用いたり、仕上げの洗浄もオーガニック洗剤を使うことで環境負荷を抑え、オーガニックコットン本来の柔らかな肌触りを最大限引き立てています。
私たちの服は、染色なしのきなり色にこだわっております。服を染色する際は、髪の毛と同じように、まずは真っ白に変えるためにブリーチを行い、その後理想の色を入れていきます。結果的に生地が痛むので、その後に柔軟剤を使用したりと環境負荷も高くなりますし、肌触りの質感が変わってしまいます。
カラー展開は少ないですが、まさにオーガニックコットンを最大限楽しんでいただくためのこだわりの詰まった生地なのです。
Sewing
色の展開があった方が手に取ってくださる方が増えるのではないか?
ブランドのロゴを入れた方が多くの方に知ってもらえるのではないか?
もっとユニークな形にした方がいいのではないか?
様々な議論がありましたが、自分たちの着る服を振り返ってみたときに、長く切れる服の共通点は、とにかくシンプルであることでした。
シンプルであることと、ありきたりであることは異なります。生地が傷みやすかったり、ヨレやすい部分には惜しみなく丈夫な編み方の素材を使用しています。
縫製はサスティナブル工場として経営されているナカノアパレル様に依頼させていただきました。服を作る上では端切れの発生を避けては通れません。ナカノアパレル様にご協力いただき、可能な限り端切れが発生しないように取り組みを行なっています。
それでも発生してしまった端切れ?
ご安心ください。全て私たちがハンドメイドとして生まれ変わらせています。
Deliver and...
おしゃれなパッケージは満足度を高めてくれますが、ほとんどは廃棄されてしまうか、押し入れに眠ったままになってしまいます。
私たちは、そんな要らなくなった紙袋を寄付いただき、配送に使っています。
開封するとほんのりとアロマの香り付けをしています。天然由来のアロマを調香する際に、余ってしまった精油を再利用したエシカルアロマをお楽しみください。
私たちの服は全て漂白や染色を行わない”きなり色”と呼ばれるナチュラルな色合いのもので、1つ1つの服で少しずつ風合いが異なる場合があります。
着用するうちに、体の形に馴染みつつ、色合いも白に近づいて、あなただけの服へと変わっていく。そんな変化も楽しんでいただけたらと思います。(ずっと着続けられる工夫はこちら)
服もいつかは擦れ切れてしまったり、穴が空いてしまったりするものです。リメイクや手直しはハンドメイドにて、ご希望を伺いながらお手伝い致します。