社会問題に関心はあっても、なかなか現地で実情を見る機会はないという方や、旅行などでなんとなく見かける光景の裏側が気になるといった方も多くいらっしゃるのではないでしょうか？
今回は、実際にソーシャルビジネスを立ち上げている代表の高尾が、皆様におすすめしたい映画や書籍を紹介します。
目次
おすすめの映画
1.1 LION/ライオン〜25年目のただいま〜
『LION/ライオン〜25年目のただいま〜』は、インドで迷子になった5歳の少年が25年後に故郷を探す感動作です。少年はオーストラリアで養子として育てられますが、成長した彼は自分のルーツを知りたいと思うようになります。彼はGoogle Earthを使って故郷を探し始めますが、その過程で自分のアイデンティティや家族との関係に葛藤します。
1.2 存在のない子供たち
カンボジアで売春宿に囚われている少女たちを救おうとするドキュメンタリー映画です。監督は日本人女性ジャーナリストの松本美香さんです。彼女はカメラマンと共に売春宿に潜入し、少女たちの悲惨な現実を捉えます。また、少女たちを救出するNPO団体や元売春婦の活動家など、彼女たちを支援する人々にもインタビューします。
1.3 僕たちは世界を変えることができない。 But, We wanna build a school in Cambodia.
カンボジアで学校建設を目指す日本人青年たちのドキュメンタリー映画です。彼らはカンボジアの貧困や教育問題に直面しながらも、現地の人々と協力して夢を実現させようと奮闘します。彼らの挑戦は、自分たちだけでなく、周りの人々や社会にも影響を与えていきます。
おすすめの書籍
2.1 貧困のない世界を創る
『貧困のない世界を創る』は、ノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス博士の著作です。彼はバングラデシュで「グラミン銀行」を設立し、貧しい人たちに小額の無利子融資を行う「マイクロクレジット」の仕組みを作りました。この仕組みは、貧困に苦しむ人たちが自立してビジネスを始めることを支援し、社会的・経済的な変革をもたらしました。本書では、ユヌス博士が自らの経験や思想を語り、貧困問題の解決に向けた新しい発想や提案を展開しています。
2.2 闇の子供たち
『闇の子供たち』は、日本人ジャーナリストの松本美香さんが書いたルポルタージュです。彼女はカンボジアで売春宿に囚われている少女たちの救出活動に同行し、その様子を取材しました。少女たちは人身売買によって連れてこられ、暴力や薬物によって支配されています。彼女たちは自分の名前や年齢もわからないほど、人間としての尊厳を奪われています。本書では、少女たちの声や表情を丁寧に描きながら、人身売買の実態や背景、そして救出後の支援や再生について紹介しています。
2.3 「最高の授業」を世界の果てまで届けよう
『「最高の授業」を世界の果てまで届けよう』は、国際教育支援NPO「e-Education」代表の税所篤快さんが書いたドキュメンタリーです。早稲田大学在学中にバングラデシュで教育プロジェクトを立ち上げ、DVDやインターネットを使って日本の有名塾講師の授業を現地の高校生に届けました。その結果、最難関大学に合格者を出すなど、驚異的な成果を上げました。その後も彼はルワンダやガザ地区などで活動を続け、世界中の子どもたちに「最高の授業」を届けています。本書では、彼がどのようにして教育革命を起こしたか、その過程と挑戦を赤裸々に綴っています。
2.4 ものがたりのあるものづくり
『ものがたりのあるものづくり』は、ファッションブランド「アース・ミュージック&エコロジー」創業者の山崎元一さんが書いたエッセイです。彼は自分が作る服に「ものがたり」を込めることで、消費者とつながり、感動や喜びを与えることができると考えました。そのために彼は素材やデザインだけでなく、服にまつわるストーリーやメッセージも大切にしました。本書では、彼がどのようにして「ものがたり」を作り出し、ブランドを成長させていったか、その秘訣や思いを語っています。
